素晴らしき哉、我が人生

自分の半生と考えを書くブログです

結婚相談所の話

社会人になり、付き合っていた人と別れしばらくが経った頃、ネットの結婚相談所のアンケートに回答した。

 

当時マッチングアプリは既に流行り始めていたころだったが、自分には「出会い系アプリ」という悪いイメージの方が大きく一人で飛び込む気にはなれなかった。

結婚相談所はいわゆる仲介人の方との相談や後押しがあり、そちらの方が自分に向いているのではないかと思ったわけである。

 

翌日の夕方すぐに担当者の女性から電話がかかってきた。

アンケートに回答してくれたお礼が簡単にあった後、担当者は言った。

 

 

「~~さんのことを求めている女性が1404名もいらっしゃるんです」

 

 

そんなにいるなら話を聞いてみようではないかと、翌日の来店予約を取り私は結婚相談所へ向かった。

 

電話で対応してくれた方は声色から察するに中年女性で、実際に会う方もそのくらいをイメージしていたが、対応してくれたのは30前後とみられる女性だった。眼鏡屋の店員が全員眼鏡をかけているのと同じように彼女もまた左手の薬指に結婚指輪をつけていた。

 

最初にカウンセリングのようなものが始まり、なぜ結婚相談所に来たのかという理由や、自身の結婚観などをヒアリングされた。

一通り話が終わると、電話で言われていた1404名の女性の話になった。

当然ながら1404名というのは自分の年齢・年収・身長・職業などの属性をアンケートに記載した時に私が1404名の女性の絞り込みの条件に引っかかったということである。1404名全員が自分のことがタイプで結婚したいとか言っているわけではない。

 

PCの画面を使ってこちらでも条件の絞り込みをかけていく。とはいえ大した希望があるわけではないので自分と大きく年齢が離れている方だけ除外すると担当者の方が何名か参考のプロフィールを持ってきてくれた。

なるほど入会しないと相手の顔は見れない仕組みになっており、あくまでも基本的なプロフィールや趣味が簡単に書いてある。顔写真のない履歴書だと思ってもらえれば問題ない。

 

最初に紹介された方は料理を作ることが趣味の劇物取扱者の資格をもつ女性だった。

顔写真がないのも相まって勝手にお弁当に毒を盛られることをイメージした私はとりあえず次の女性に進んだ。

 

次のプロフィールは特に珍しい特徴があるわけではなかったが、逆に言うと顔写真もない中で会ってみよう思う要素もなかった。

 

「どうでしょうどちらも素敵な女性なので最初は私の立会いの下、お会いしてみませんか?」

どうやら基本的に担当者がついて、引き合わせを行うのが基本的流れらしい。それ以外にも担当者同士で話し合いをしてお互いの担当している客同士を会わせたりするようだ。

私はとりあえずその質問は聞き流し料金の話を聞いた。

 

入会金や月額の料金の話を受け、決断を迫られたが私はとりあえず保留とし帰宅した。当時の自分には中々の料金で結構きついなと思ったのが本音である。

今でもたまに連絡の電話やメールは来るがおそらく今後利用することはないだろう。

 

 

最近同級生の結婚式にやたらと出席するようになったが私にその気配は一切ない。

やはり入会した方がよかったのであろうか・・・