博士の愛した数式
先ほど読み終わった。いいお話だった。
事故で記憶が80分しかもたない元数学教授の「博士」と、そこに来る家政婦の「私」と、その子供「√」のお話である。
物語の後半に√の誕生日と博士の数学雑誌での賞を家でお祝いする場面がある。
√の11歳の誕生日で、11歳というと一見中途半端な数字であるが、博士にとってそれは美しい素数の内の一つなのだ。博士の話を聞くと一見何でもないような数字が非常に価値のあるものに感じられる。こんなシーンが小説の中にはいくつもある。
読んで思ったのは、考え方とか視点によって物事に意味や価値をもたせることができるということ。
自分は来年28歳だ。28は完全数といって約数の合計が28になる美しい数字らしい。
その来年の29歳は10番目の素数だ。
そう考えると悪くないなと思えてきた。
七五三は全ての数字が素数だなーとか思っていると一つ考えが浮かんだ。
自分や子供の誕生日が素数の時はいつもより盛大に祝う「素数バースデー」があってもいいのではないかと。
「素数バースデー」は大人になるにつれて頻度が少なくなってくる。タイミングに規則性もない。大人のみなさん、自分の「素数バースデー」が次はいつ到来するかを考えてみるのはいかがでしょうか。
こういう些細なことを文章に残しておけること、あわよくば誰かが見てくれるのはブログの良さだなと思う。
私の素数バースデーは2年後だ。多分この話は完全に忘れているだろう。